停電と断水に備える「家の備えリスト」|1週間の停電を経験した私がそろえた水・火・明かり・電気
はじめに|停電すると、電気以外も止まる
2015年の台風15号で、自宅が1週間ほど停電しました。
電気が止まると、明かりやスマホの充電に困るのはもちろんですが、そのときは水道も止まったり、出にくくなったりしました。電気がないと、水や料理にまで影響が出ることを、身をもって知りました。
それから、わが家では家の備えを「水・火・明かり・電気」の4つに分けて考えるようになりました。
この記事では、私が実際にそろえている物と、これから備える方に向けたチェックリストを紹介します。
家の備えは「水・火・明かり・電気」の4つで考える
| 備え | 止まると困ること | わが家で備えている物 |
|---|---|---|
| 水 | 飲み水、料理、トイレ | 飲み水の買い置き |
| 火 | お湯を沸かす、ご飯を炊く | イワタニのカセットコンロ、2合炊きの土鍋、カセットボンベ13本 |
| 明かり | 夜の食事、家の中の移動 | Jackeryの充電式LEDランタン、懐中電灯 |
| 電気 | スマホの充電、情報を得る | Jackeryのポータブル電源708、ソーラーパネル |
4つに分けておくと、「何が足りないか」がひと目で分かります。順番に書いていきます。
① 水|1人1日3リットルが目安
水をくみ上げたり送ったりする設備は電気で動いていることが多く、停電が長引くと、水道にも影響が出ることがあります。
農林水産省の「家庭用備蓄ガイド」では、飲み水と料理に使う水で、1人1日およそ3リットルが目安とされています。量は最低3日分、できれば1週間分です。
- 2人家族で3日分:3リットル×2人×3日=18リットル(2リットルのペットボトル9本)
- 2人家族で1週間分:3リットル×2人×7日=42リットル(2リットルのペットボトル21本)
数字にすると、思ったより多いと感じる方が多いと思います。一度に買いそろえなくても、ふだん飲む分を少し多めに買い、古い物から飲んで買い足す「ローリングストック」にすると続けやすくなります。
トイレを流す水などの生活用水は、飲み水とは別に必要です。お風呂の残り湯をすぐに抜かずにおく、という備え方もあります。
② 火|イワタニのカセットコンロと2合炊きの土鍋
ガスが使えても、IHのお宅や、電気で点火・制御する給湯器やコンロは、停電すると使えなくなることがあります。わが家では、イワタニのカセットコンロ「カセットフー」を備えています。本体のシールを見ると、2020年2月の製造でした。
カセットコンロでご飯を炊く2合炊きの土鍋
カセットコンロでご飯を炊けるように、イシガキの2合炊きの土鍋も買いました。停電しても、温かいご飯が食べられると思うと安心です。
正直に書くと、この土鍋でご飯を炊いたことは、まだありません。いざというときに慌てないよう、ふだんのうちに一度炊いてみるつもりです。これから土鍋をそろえる方にも、買ったら一度試しておくことをおすすめします。
カセットボンベは、ふだんから使って回している
カセットボンベは、コンロだけでなく、庭の草焼きバーナーや、カセットボンベで動く耕運機にも使っています。
ふだんから使っているので、使った分を買い足すうちに、自然と新しいボンベに入れ替わっていきます。今は13本を買い置きしています。防災のためだけに買い置きすると、気づいたら古くなっていた、ということになりがちですが、ふだん使いしていればその心配が小さくなります。
私が使っているボンベは、東邦金属工業の「シャトル」(TOHO純正カセットガス)です。お店で見かけるカセットガスの中でも安い部類なので、草焼きバーナーや耕運機にも気兼ねなく使えます。防災用の買い置きも、高いボンベでなくてこれでOKだと私は思っています。

※カセットコンロの取扱説明書には、コンロと同じメーカーのボンベを使うように書かれていることがあります。使う前に、お手持ちのコンロの説明書を確かめてください。
カセットコンロとボンベの注意点
- ボンベの使用の目安は、製造後約7年です。使っていなくても、中のパッキンが劣化してガスが漏れることがあります。缶の底などに書かれた製造年を確かめておきましょう。
- カセットコンロの買い替えの目安は、製造から10年です(日本ガス石油機器工業会)。製造年は本体側面のシールで確認できます。わが家のコンロはシールに「20.02」とあり、2020年2月の製造なので、2030年ごろが買い替えの目安です。
- 室内で使うときは、換気をします。
- コンロより大きな鉄板や鍋でボンベの部分を覆うと、ボンベが熱くなって危険です。

③ 明かり|置いて使えるランタンを1つ
1週間の停電で、私がいちばん困ったのは夜の明かりでした。懐中電灯は照らしたところしか明るくならないので、テーブルに置いて部屋を照らせるJackeryの充電式LEDランタンを備えています。

乾電池がいらず、USBで充電できるので、電池の買い置きを気にしなくてすみます。
停電と明かりのことは、こちらに詳しく書きました。
④ 電気|スマホの充電を切らさないポータブル電源
停電中は、スマホが情報を得る手段にも、家族と連絡を取る手段にもなります。わが家では、Jackeryのポータブル電源708とソーラーパネルを備えています。

ポータブル電源を選んだのは、発電機と違って音が出ないからです。停電のときはスマホの充電に使い、夏には庭でソーラーパネルから充電しています。満充電にしてから3か月ほど置いておいても、残量が約90%ありました。
ランタンも、ポータブル電源から充電し直せます。「火」はカセットコンロ、「明かり」と「電気」はポータブル電源とソーラーパネル、と分けておくと、停電が長引いても落ち着いて過ごせます。
ポータブル電源708のことは、こちらに詳しく書いています。
→ 【南海トラフへの備え】ポータブル電源が「必需品」である理由
708を4年使って分かった良かったこと・足りなかったこと、今買うならどれかは、こちらにまとめました。
→ Jackery ポータブル電源 708 を4年使ったレビュー|良かったこと、足りなかったこと、今買うならどれか
これから選ぶ方は、容量の目安をまとめたこちらもどうぞ。
停電・断水に備える「家の備え」チェックリスト
水
- □ 飲み水が、1人1日3リットル×最低3日分ある
- □ ふだん飲みながら買い足している(ローリングストック)
- □ トイレなどに使う生活用水の確保の方法を決めている
火
- □ カセットコンロがあり、製造から10年たっていない
- □ カセットボンベの予備があり、製造後7年たっていない
- □ カセットコンロでご飯を炊く・お湯を沸かす道具がある
明かり
- □ 置いて使えるランタンが、家族が集まる部屋に1つある
- □ 手に持つ懐中電灯が、人数分ある
- □ ランタンをふだんから満充電にしている
電気
- □ スマホを充電し直す手段がある(ポータブル電源・モバイルバッテリー)
- □ ポータブル電源を充電し直す手段がある(ソーラーパネル)
- □ ポータブル電源を、ときどき残量確認・充電している
紹介する道具
イワタニ カセットフー エコプレミアムIII
※私が使っているのは2020年製のカセットフーで、シールの表示は「EPR-1」です。リンクは現行モデルのエコプレミアムIIIで、こちらは使っていません。
TOHO カセットガス「シャトル」(私が使っているもの)
イワタニ カセットガス(コンロと同じイワタニでそろえたい方に)
※私はイワタニのボンベは使っていません。
イシガキ 2合炊きの土鍋(持っているもの。まだご飯は炊いていません)
Jackery 充電式LEDランタン(私が使っているもの)
Jackery ポータブル電源
私が使っている708は、Jackery公式では新品の販売が終わっています。これから買う方には、同じJackeryの「ポータブル電源 1000 New」が候補になります。容量1,070Wh・定格出力1,500Wで、ランタンやスマホの充電はもちろん、708では使えない電子レンジなどの家電にも対応します(メーカー公表)。
※1000 Newは私は使っていません。メーカー公表のスペックをもとに選んだ候補です。
Jackery ポータブル電源 1000 New(公式サイト)
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まとめ|「水・火・明かり・電気」の何が足りないかを確かめる
1週間の停電を経験して、電気が止まると水や料理、夜の過ごし方まで変わることを知りました。
家の備えは、「水・火・明かり・電気」の4つに分けて考えると、足りない物が見えてきます。全部を一度にそろえなくても大丈夫です。まずはチェックリストで、わが家に足りない物を1つ見つけるところから始めてみてください。
